植え替え時などに効果の出やすいメネデールですが、原理としては地中にある鉄分は容易に吸収されにくいのを、二価イオンの形にして植物に吸収させやすくして、吸収した二価イオンは鉄分として吸収されると、葉緑素などの光合成色素を作る際に必要となる成分らしい、二価イオンは酸化前の状態なので、水などに含まれる酸素を吸収すると、三価鉄(錆)となる、なので、希釈した作りおきを事前に大量に作っても無駄なのはこれが理由、この状態では植物は鉄分の吸収はしにくいので、鉢に鉄粉を入れたところで、よほど鉢の中が酸欠にでもならなければ鉄分が摂取できる二価イオンに戻るという事は難しいようです。それ以前に酸欠になるようなら根のダメージのほうが先にくるでしょうし。
こっからはあくまで個人的な観測結果なのですが、メネデールに懐疑的な使用結果のサイトもありますし、もっと配合成分の高い活力剤もあります、ですが、ネットを見るとメネデールを長期愛用している人が多いので、一応、試してみたというのが実際のところです。おそらくはコスト的に使い勝手がよいのと効いた様な気がする(もちろんブラシーボ効果も否定はできませんが)という部分ですが、今のところ、下記の効果に自分は見えます。
あくまで個人的な検証結果ですので、効果を保証するものではないので念のため
発芽率:よくわかりません(比較対象が、未使用と使用との差別検証をしなかったため) ただ、多少は効果があるのかも? ないよりましだったのではと思えるようには見える。(データ不明)
成長:ポトス 葉の肥大化(入れれば入れただけ異常に大きくなっていくように見える、けど吸収していない葉との落差が大きくなりすぎて一種異様な領域までいきそう)
アイビー 成長促進(葉の肥大化はないですが、成長は促進、幹の部分の赤みが強くなる、この程度なら歓迎な成長度合い)
ガジュマル 不明(劇的な効果は感じない もともと幹系のものは急速に伸びればそれはちょっと怖い、葉の育成に効果があるのかは比較対象がないため不明)
パキラ 不明(これも幹があるようなのは劇的な成長ってのはちょっと無茶だと思う、葉が異常に伸びたという感じではないようだが比較対象がないため不明)
コーヒーの木 幹の赤化(以前、コーヒーの木は枯らしたので、現在リベンジ中、幹は赤みが増した程度、異常な成長というのはないようだが、鉄分の吸収はしないよりはしたほうがいいのでないよりはましに見える)
カポック 不明(比較対象がないため検証とならず、以前の未使用時と極端に爆発的に成長しているか?というと極端な成長にはみえない)
テーブルヤシ 不明(比較対象がないため検証できず)
サンセベリア 不明(こいつは、いつ成長するのかさっぱりわからんので、変化をほとんど感じない固体、水もあげすぎると弱りやすい種類ですし)
ナギ 不明(使用前、使用後で極端に変化があるのかが他要素との切り分けができず、急速な成長がしたわけではないが幹は育ったけど、それがメネデールの影響かというと不明)
プミラ 検証できず(ハイドロ化する前に、枯らしてしまった為に検証できず、サイトではハイドロ化しやすいと書いてあったのですが自分には難しかったようです、これも別の際に原因を検証してみたいと思います)
実際のところ、メネデールの使用検証サイトなわけではないので、使用した固体と使用しない固体での比較検証などはしませんし、今後もいろんなさらに配合比の高い活力剤(ハイポネックス系)とかを買ってみるので、検証データは出せないと思います、ただ、使用感としては弱っていたり、バランスの取れていない固体に投入すると、かなり効果の出る固体もありそうという感触です。
これが費用対効果に見合うか?というと他の製品の配合比を考えると微妙ですが、一度試してみるのはよいかもしれません。
個人的な感想でいえば、費用対効果がかなり悪いHB−1○1よりは、まだ費用対効果あるんじゃないのかなと思います。
入っている養分がなぜ、植物に効くのか?この辺の配合成分の効果を知った上で使ってみたいとは思いますが、メネデールはちょっと面白い薬剤かなと思います。
無難という考え方もあって、肥料や強力な配合比の薬剤は、植物に絶大な効果を与えそうですが、それは薬と一緒で、副作用をもたらす可能性も高いので、用法、容量を守って正しく使わないと、根をいためる結果にしかならないということもよくあるパターンでもあります。
水を与えればよく育つだろうと与えすぎれば窒息させ、結局根腐れを起こして植物を枯らしてしまうように、適量、適切なタイミングで使用しないと、害にしかならないという結果になります。
私自身、本来の指定量よりもかなり少ない容量を投入して経過を見たので、もっと濃く投入するともっと絶大な効果が出たかもしれませんが、ハイドロカルチャーでは、鉢のなかに成分が残留しますので、根にダメージを与える可能性も高いので無茶できないというのもあります。