ハイドロカルチャーの場合、透明な容器を使う場合、陶器製の鉢と違い、直射日光に当てると内部の根が直射日光で周囲とともに加熱され湯だってしまい根にダメージを与えてしまう事があります。
元々、ハイドロカルチャーに向いている観葉植物は熱帯性のものが多く、耐陰性があって、半日陰で育つものが多いため、直射日光を受けると葉が焼けてしまうものも多いです。
同時にまったく日陰でいいかというと、それはそれで日差しがないと光合成されませんから、徒長(間延びした背丈の生育となり、見た目が悪くなります)してしまい、観葉植物としてちょっと情けない格好になります。
基本的に、日光は読書ができる程度以上の光量があれば日照度としては大丈夫のようですが、それでも日陰や曇り空が続くと徒長する場合も多く、植物自体も細い個体となってしまうものも多いです。
日光が得られないとなれば、代わりに人口太陽(照明)という考え方もあります、最近はLED照明が熱量も少なく、省電力で動作するため、植物工場で採用される場合が増えてきました。
これを自宅でやろうとすると、家庭のLED白色照明で植物を照らせばよいかというと、LED白色照明は、青色LEDを蛍光触媒で他の色を発色させているため、赤色のLEDの色合いが足りません。
赤色LEDに若干の青色LEDの割合がよいらしく、青色LEDは、発芽効果、赤色LEDは、発芽、光合成効果に適しています。
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赤色LEDも種類があり、もっとも育成に適しているLEDの波長は、660nm、赤色LEDが660nmをカバーしている場合は多いですが、波長のピークを660nmに設定しているLED素子となると限られるため、植物育成用ランプとして特別に調整して販売されているランプ等が存在します。
赤色LEDであれば、660nmがピークでなくてもカバーしていればカバーしている分だけ効果はありますが、効率は、ピークを660nmに設定しているものより落ちてしまいます。
…ただ、ここまで予算をかけなくても、半日陰程度でもきちんと日光に当てることができれば、日光のほうがはるかに手軽で効率よく光を当てることができますので、あくまでこの植物育成用ライトは、補助用としての活用となるでしょう。
何十個、何百個もLEDを集約した育成用ライトで育てることも可能ですが、コスト的に見合うかどうかは個人の考えになってくると思います。
LED照明のコストも大分下がってきましたので、電気工作に自信がある方であれば、数百個の赤色LEDと青色LEDで、育成用照明の温室を作ることも可能ではありますが…。
日陰になりがちの場所の補助的な役割として使ってみるのも面白いかもしれません…どの程度効果があるかというと、この辺は、効率とコストに見合うかという話になってきますけれども。
個人的には、赤色LEDの部品と照明器具パーツを加工して植物用ライトを作ってみようと思っています。
660nmではないので、どの程度効果が出るのか、曇りの日の補助用程度に考えていますが、さてどうなるか?
青色に関しては、既に白色照明が天井についていますから、青色の代わりにはなるのかな?と思いますので
夜、白色LEDの照明ついていれば、多少は光合成の役にたっているのかな?(蛍光灯の場合は多少はあった筈)と思ったら、LED照明だと光合成にはあまり期待できそうにないので、やはり赤色LEDが必要みたいです。
ただ、これ、本格的にやると、室内が場末のストリップバー(実際詳しくはしらんけど)みたいな、室内赤色に染まってしまいます(大笑)ので、閉鎖空間にして囲ってしまいたくなります。
とりあえず、試しにやってみてあくまで一時的で本格的にはやらないか、どっか部屋を仕切るかそこまでやるか? みたいな微妙な感じのアイテムではあります。
LEDの節電について
電気代の値上がりもあり、節電に興味のある人もいるでしょうから、ちょっと一言、まず、家中の白熱電球での照明があれば、まず、これを、LED電球が安売りしていますのでそれと取り替えましょう。
白熱電球のほとんどが光よりも熱に無駄に変わっているので、白熱球をLED照明にすると電気代の大幅節約になります。
蛍光管の電灯は壊れたり、本体や蛍光管がダメになりそうで球を買い換える際に、予算を見て変えるかどうか考えましょう、蛍光管は元々省電力なので、コスト的には無理して変えるほどの節電の費用対効果は出てきません。
買い替えを考えている場合には、LEDを検討するくらいでいいと思います。
長期的に見て、10年くらい照明器具を変えなくてすむというメリットです、ですが、落雷や漏電とかで照明器具にダメージがいくと壊れますので、10年もつかどうかは家の状態にもよりますのであくまで理論値という事になります。
なので、コスト回収できるかどうかは10年たってみないとわかりませんので、まずは無駄な白熱電球の交換をお勧めします。