管理者として、数百名が動くシステムの場合、事前にある程度仕組みを作っていたとしても、トラブルが生じる場合があります。
幸い参加者に恵まれたこともあり、第一期以降のシステム調整以来、大きな参加者間トラブルというのは少なくなりました。
Blogの情報発信、参加者同士、参加者管理者間、様々な発信やコミュニケーションにおいて重要なのは、相手に理解して貰う事だと思います。
その為の手段としてコミュニケーションの手法があるのだと思います。
そしてそれは相手の事を知っていなければうまく行かない事もしばしば経験してきました。
GMがよく思う事に、『相手によって礼節というベターはあってもベストではない、対応は相手によってベストは一人一人違う』と感じています。
だからといって、配慮しなくて良いというのではなく、ベターに近づけ、より限定された状況では、対象者を絞り込みよりベストに近づける必要があるという事です。
この為には出来るだけ相手を知る必要があります。
完全に出来ているか?といえば、出来ていないんじゃないかな?とも思います。
そして、相手は伝えられるまでその気持ちを知る事は少ない。とも思います。
特に文章でしか伝える方法のないBlogを含めた情報発信では、表情やトーンで付加情報を伝える事が出来ません。
発達障がいをもつ子の「いいところ」応援計画: あべともよの活動日記
人がコミュニケーションするとき、相手に伝えるものを100%とすると、そのうち言語で伝わる部分はわずか7%。音声が38%、表情が55%という研究結果があるそうです。具体的なパーセンテージはともかく、言葉以外でわたしたちが相手に伝える部分の多さに気を留めずにはいられません。
文章で言葉を伝えるとき、相手と接して伝える7%しか情報を送れない*1という事は発信者は予め心しておく必要があるのではと思います。
相手がどのように感じるかは伝えらない限り自分の経験でしか計ることが出来ません。
多くの参加者と接した結果、私は「言葉にして伝えないと伝わらない部分もまたある」とも思いますし「自分が経験していない痛みは察する事は難しい」とも思います。
そして、それでも伝えなければならない事もまたあると思います。
情報発信は時として相手を思いやる故に何も発信できなくなる可能性もあるかもしれません。
チーム、仲間、同じ卓にいる相手だからこそ、伝えなければならない事があります。
人に伝える事は時に痛みを伴う場合もあります、そしてそれは改善を求める心があるからこそ伝えるものでもあります。
相手に聞き入れられるように伝える事がどれだけ難しいか、そして、自分の意思を判りやすく相手に伝える事がどれだけ難しいかは、発信者はその反応で理解している方もいらっしゃると思いますが、『もっとも冷徹な反応は無関心である事』、この事は知っておく必要があるとも思います。
相手の気持ちを理解して人は何処まで発信できるでしょう。
それはその人のそれまでの自分の受けた配慮と痛みをどれだけ理解しているかにも通じると思います。
難しいですよね、意思を伝えるのって。
ですが、同時に、伝えなければ、届かない事もあります。
より伝えたいことを相手に理解できるように伝える、これは発信者は心しない限り、多くの誤解と予想外の反応を受ける事になるとも思います。
その為にも、相手を知り、相手がどう考えるか知りたいと、私は思います。
*1:言葉だけでは本来の意図通りには微妙なニュアンスは特に伝わりにくく言葉のほぼ直訳か相手の解釈で判断されます、通常はこれに表情・声のイントネーションで判断されていきます ※7%という数字自体は信憑性は薄いようですが