「人の嫌がる事をすすんでやる人になりましょう」
これを読んで、相手の不快な事を相手にする人だと、冗談ににならない話ですが。
話がちょっと変わりますが、自ら悪役を買って出る人を見る機会がありました。
なかなか出来るものではありません、皆、自分が可愛いものですし、自分を悪役にして、周囲を纏めるってのは、評価されにくいものです。
誰かを悪役にして責任転嫁する姿はもう驚きもしませんが、自ら悪役を買って出て、それで周囲を纏める姿を見たときには、そこまで出来る人ってのは殆ど見かけませんのちょっと驚きました。
見かけないのは、もしかすると、悪く思っている人を本当は誤解しているのかもとも思います。
自ら悪役を買って出る人は殆ど多くの人からは誤解されますし、全体を纏める為に恨まれる役を買って出るのは、恐らく私には出来ないと思います。*1
世の中には損な役回りでもいなければ回らない、縁の下の力持ち的な人がいます。
スタッフや、仕事でも様々な人達はそれぞれの役割を担い機能しています。
華やかな成功には、必ずその表舞台に立つ人とそしてそれに協力する人たちがいます。
何か事を成すとき、多くの場合、反対意見が出ます。
また、より打算的に反応を示すなら、同意しつつ責任のない範囲を守るのが会議の流れでもあります。
一番困るのが、責任は他人に振り、文句だけは言う。大抵嫌われますが。
まったく空転する状況で、それぞれの責任と全員がこの会議に担っている一員である事をきちんと言ってのけたのは拍手してしまいそうでしたが、同時に、責任を他人になすりつけようとしていた人からは確実に恨まれたと思います。
正論は耳に痛く故に言われた相手はそれを指摘された故に逆恨みしがちなものです。
私には心でそう思っていてもそれを口に出す勇気まではもてません。
それぞれがその場の一員であり、個々に取り組む姿勢を自覚すれば、本当はトラブルは生じないと思うのですが、同時に自分さえよければ良いという心理は誰にでもあると思います。
世の中は善意だけでも、悪意だけでも回ってはいないのでしょう。
それぞれのエゴをどう調整するか・・・
恐らく笑顔で対応して、内心泣いている自分にはできないだろうなぁ・・と、そして正論で正しくても言葉ひとつで相手の受け取り方が変わってしまう。
大の大人ですらこうなのですから、コミュニケーション、本当に難しいなぁと考えさせられた出来事でした。
きっと、こんな事ばかりなら次の世代には負債しか残さないんだろうなぁ・・と思いながら、そんな人ばかりではないと思いたい今日この頃です。
自分が変わらないといけないのでしょうけれども、なかなかに強敵ですからねぇ・・。
世の中、言った後が怖いものですから・・。
それぞれがほんのちょっと我慢すれば、そしてお礼の言葉と、相手への配慮でうまく回るのですが・・・まぁ、仕事の場合はそうも言ってられませんが。
我ながら小市民だなぁと思います。*2