意外と知られていない(一部では知られているが気づかない事が多いらしい)ことだが、DHMOという物質が最近の環境問題に大きく関わっているらしい。今回述べたいのはそれがもたらす問題よりもそれが意味する事なのだが・・。
DHMO(Dihydrogen Monoxide)は下記の性質を持つが、多くはその危険性に注意を図ることなく安全性を妄信して使用しているのが特に日本の状況とも言える。
常温では液体だが揮発性があり、密閉しなければ大気中へ拡散してしまう。
DHMOは酸性雨の主成分であり、温室効果にも大きな効果を持つ物質である。
液体のDHMOを呼吸器系に吸引すると急性の呼吸不全を引き起こすことがある。
大量に摂取すると痙攣、意識障害等の中毒症状を引き起こし、最悪の場合死に至る。
重度の熱傷の原因であり、固体の状態のDHMOが長時間人体に触れていると体組織障害を起こす。
・・という化学物質なのだが・・出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
で、この物質は、ご存知の方もいらっしゃると思いますが、(H2O)・・はい、水です。
4月1日にでも使いたいジョークですが、
DHMO(ディー・エイチ・エム・オー)とは、Dihydrogen Monoxide(ジハイドロジェン・モノオキサイド、日本語で一酸化二水素)の略語であり、水(H2O)をわざわざ難解に呼称したものである。DHMOという呼称は、対象の物質が水であるのを伏せた上で、水についての極端な説明を行って、聞き手に(水の説明をしただけなのに)恐ろしい物質のように誤認させるというジョークに使われる。
というものです。
これは、普段、普通に見る水を、このように描写する人はあまりいないでしょうが、そういう側面も水には持っています。ですが、それを恐れて水を使わない人はいませんね?
これだけを聞けば、水はとても危険な物質に見えてしまいます。
これはジョークとして話を済ませれますが、インターネットの匿名性と共に発信される情報は同じ物を表現していても同様に、偏見や個々の意思が加味されて書かれている事もあります。*1
水を危険物として扱うように様々なものを同時に別のものであるかのように捉え表現することも可能です。
また、同じものでも、筆者の視点や感覚によって読者が受ける印象はこれだけ変わってしまいます。
また、書き方を変えればこの話も論争になってしまえる条件を持っています。
全てを鵜呑みにせず、自分のコンパスを持ってその情報を判断できるようになることも意識する必要があるかもしれません。
ちょっと、面白い話でしたので載せさせていただきました。
*1:発信者のベクトル分を指し引いて見ると真実が見えてくることもあるそうです。