起きる起きないはともかく、震災対策マニュアルと非常持ち出し袋、現状の状況で、電気・ガス・水道のライフラインとネットワークが断たれた状態で最低3日以上生き延びる事をどうやってできるか想定してみましょう。*1
尚、都市部では帰宅困難者となる場合も想定してみてください、帰ろうにも家に帰りつけなかったという事もありえますし、通常はそのような状況を想定したことがない人の方が多いでしょう。
想定してみるとわかりますが意外と大変なのとちょっとした工夫と準備と備蓄でかなり楽になります。
（逆を言うと、準備や備蓄が全くないと、非常に苦しい環境に追い込まれます）
また、津波が想定される地域では複数の脱出ルートと方法を想定してみてください、初期初動と適切な脱出方法が生死を分ける場合も多くの震災ではそれが命にかかわりました。
訓練の一環と思って事前に準備や装備を整えておくことは、実際の災害時の生存率を大きく高めます。
「東京防災」の作成について｜東京都
防災マニュアルは必要な個所だけでも紙に印刷して綴じておいてください、万が一の場合になってから閲覧しようとしても間に合いません。
※予備としてスマホ等に入れておくのも効果的です。（但しバッテリーが消耗しますので、非常時には貴重なバッテリーを消耗します）
震災の教訓を忘れないでほしい 被災経験者の声から学ぶ「備え」｜特集｜花王 くらしの研究
実際に起きた際に役立ついくつかの事
起きた地震は余震の可能性もあります、専門家の正式な発表までは、二次災害を抑えるよう注意して行動しましょう。
大きい地震は本震だと思い込み、その後はそれよりも小さい余震と思いがちですが、南海トラフ巨大地震が予想される現状では、大きい地震も、さらなる大地震の余震の可能性もあります。
大震災は経験していませんが、日常的に震度1〜5程度までは地震が想定される（常に2〜3くらいは日常茶飯事に起きてた）場所で以前生活していました。
まず、近くのガラスは全て割れると想定してみてください。
開くタイプの扉は盛大に全開になり中の食器類は盛大に飛び出します。
ドアなどは、何度かの余震で開かなくなる場合があります、開けたままの方が脱出不能を避ける事ができます。
脱出する為には、周囲がダイハード1のようにガラスだらけで素足で歩けません、ベッド脇や直ぐに取れる場所にＬＥＤライトとスリッパ等のガラスの上を歩けるように手元においてください。同様に軍手も役に立ちます。
また、スマホは非常時にライト替わりに使用できますが、貴重なバッテリーを浪費しますので、ＬＥＤライトを充電池とともに用意しておくのがお勧めです。
一般の乾電池だと消耗したり入れっぱなしだと液漏れで肝心の時に使えなかったりします。
車をお持ちの方は、車用12Ｖ→100Ｖ変換機を車に積んでおけば、当面の電力確保がガソリンが続く限り可能です。車は発電機となります。
普通にカーショップに売ってますが震災時には手に入りません、一個積んであると日常でも車の中でノートパソコンを充電しながら使えるのでかなり便利に使えます、車用ＵＳＢソケット等も活躍しますが、非常時には１００Ｖ電源が取れる事が非常に携帯の充電と小型家電を動かす事が出来、車のヒーターで暖房が取れる点で役立ちます（ポットなどのお湯を沸かすような電力を確保するには向きませんので、そこは当てにしないほうがいいです）
水の確保は急務です、また、ラップは皿に巻くことで、食事が終わったらラップを捨てることで皿を洗う必要がなく、水を節約する場合、衛生的に食器を維持できます。
（皿を洗う作業は予想以上に水を必要とします。）
トイレを流す水が緊急時には不足します、飲用水の確保が第一優先ですので、状況に合わせて優先順位をつけてください。
水の確保は、給水車で水をもらう際、持ちやすいもの、そして自分が運べるもの、想像以上に水は重いです*2、折り畳み台車の頑丈なものがあると全く作業効率が変わります。
また、給水備蓄用タンク等は、震災時は事前に購入しておかないと入手は不可能な程不足します。
多くの備品はわずかな金額ですが、あるとないとでは実際には大きな違いですが、必要な時には既に品切れしています。
また、エネループのような充電池は乾電池よりも再利用の観点から、スマホ用バッテリーの予備や各機器の電源として重宝します。
安定の悪いものは、踊るように迫って落ちてきます、上部にあるものや、倒れる可能性のある重量物は、耐震バーやジェルで固定をお勧めします、性能は保証できませんが、100円ショップの品でも気休めにはなります。（倒れてきたら確実に命に関わるものだけは、けちると後で後悔しますので、設置の際にはよく考えて設置してください）
他、実際に震災で生活した人のノウハウが災害対策マニュアルにはありますので一度目を通しておくと、実際の災害の際に、応用が利きます
…正直このような雑学が役に立たないで終わることを切望しますが、同時に誰かの役に立つのであればそれはそれで誰かの助けになるのかもしれません。
多くの準備は大抵は無駄に終わります、しかし、車に積んでおいた防寒用アルミフィルムや使い捨てカイロ等、それで生死を分ける事があったりするのも事実*3です。
震災の確率は今年から数年間は非常に高いため、命が助かるなら保険要素としては十分ペイできるものが殆どです。
エネループの常時備蓄等、保存食を無駄にしないローテーションや缶詰めのローテーション消費等、普段使いが備蓄になる方法を考えてみてください
防災に関して三日間生き抜けるかどうか、ロールプレイしてみてください。
結局、準備して無駄になるのではなく、普段使いで普通に備蓄や準備になるライフスタイルと準備を考えてみましょう。
尚、非常時には、カルネアデスの舟板のような状況も発生しうる状況です、普段の見せている姿と本当に生死を分ける状況の際の態度は、別物の場合があります。
これによって震災時の行動によって愛を深めた場合もあれば、逆に本性を知ってしまった場合もあります。
備蓄や準備でそれを防ぐ事もできる場合があります、震災は多くの方に深い心の傷を残します、少しでもそれが軽減できる準備と心構えをしておける手助けとなれれば幸いです
性を語る会
震災時、災害派遣を偽装して食べ物を法外な値段で販売したり、空き巣、窃盗など、表に出ない犯罪は敢えてパニックを助長する為報道として控えられていた部分もあります。
また過去、デマが暴走した例は、関東大震災の例があげられます
「東北関東大震災に関するデマまとめ」のまとめ - Togetter
震災後のデマ80件を分類整理して見えてきたパニック時の社会心理 (1/3)
情報は複数あった場合、『人は信じたい情報を信じてしまう』という傾向があり、また、無思慮な扇動行為など、混乱時には流言飛語・デマが発生しやすい為、ラジオなどの公的情報と発信元のわからない情報を区別し、インターネットの裏の取れない情報にはかならず裏を取る等などのデマに踊らされない冷静な対応が求められます。*4
また、本当に必要なのは隣人との助け合いです、故に震災後の地域の隣人との付き合いは以前より緊密になっている地域が多いです、隣の家とのあいさつや声掛け、家族構成などは知っておくと震災時に助け合い、救出の際の大切な情報となります、同時に声掛けだけでも大きな心の支えとなるものですので、一人ではないと感じる事は震災時には非常に心のケアに重要な部分です。
全くの見たことのない相手との接触は恐怖を感じますがこれは未知への恐怖からくる本能的なものです、煩わしいものと思いがちですが、最低でも挨拶、声掛け、面識、見たことがある、だけでも、非常時には声をかけやすく協力しやすくなります、それは助け合いの大きなきっかけとなりますので、情けは人の為ならず*5、煩わしいと思う部分もあるでしょうが、最低限のコミュニケーションと町内会や自治会との顔合わせはしておくと非常時には助け合いがしやすいです。
まぁ、震災があるまでは面倒でしかないかもしれませんが…震災を経験すると助け合いの重要性を実感します。
このブログを運営して13年、ネットで活動してからは30年以上となります、延べ1000名以上のゲームプレイヤーと交流をしてきました。
このブログの運営中には大きな巨大地震は2回、直接の被害はなかったもののゲーム運営中には3回経験しています。
故に友人知人は全国におり、震災後連絡の取れなくなった方も多数おりますが、安否の確認できないままの方もおります。
日本全国のどこで災害が起きようとそれは友人の災害である場合も多く、とても他人事ではありません
情報発信が誰かの役に立てばと思うものは、主にその友人達に宛てたものではありますが、そのついでに誰かを救う事ができるのならそれに越したことはありません。
地震の年表 (日本) - Wikipedia
【画像】1900年以降、M8以上の地震が起きた場所がひどい:哲学ニュースnwk
*1:通常は平均的な大規模災害であれば3日生き延びる事が出来れば、何らかの救援が駆けつけて貰える可能性が高いです、但し日本全土が致命的な損害が想定される南海トラフ巨大地震の場合は、さらに長期的なサバイバルが必要となる場合も予想されます
*2:普段重量物を持たない人は、骨盤矯正用腰ベルトを持っていると水運びの腰痛を軽減できます（100円ショップでも簡易タイプが販売されています）、男性なら普段ベルトをしない人ならベルトをするだけで多少は軽減できます
*3:北海道でエンジントラブルの場合、最悪冬場の場合、携帯が繋がらないと最低限の装備がないと地方と天候によっては命に関わります
*4:ぶっちゃけ、私の書いている情報やリンク先の情報についても、必ず裏を取る事を推奨します、事実は一つですが、真実はその人の目撃、入手した情報によって複数存在し、事実とは異なります、例えるなら名探偵コナンが言っているのは、コナンから見た結果であり、立場が変われば見えてくるものは変わってきます、勿論殺人や犯罪という事実は変わりませんが、受け取られ方は複数あります 国・信条・立場が変われば同じ事実で大きく争いねつ造されている案件は無数にありますので…
*5:他人に情けをかけておくと、巡りめぐって、やがては自分のためになるということ。（情けを掛けるのは、その人を甘やかすことになり、よくない というのは誤った解釈）
