同人ゲーム開発の現在と将来を探る研究会をレポート。いま,同人ゲームの抱えている問題点とは? - 4Gamer.net
作ったからといって面白いゲームになるとは限らないし,ちゃんと動くはずなのに動かないといった問題は日常茶飯事。新しい機能を追加したら突然破綻したという経験にも事欠かない。「9割はお蔵入りになる」
完成しない。(完成するのは企画の1割以下)
なにから勉強すればいいのかわからない
他の作品を見て挫折する
開発コストの割りに報われない
同人誌より時間がかかる(半年〜1年)
人気の一極集中で手にとってもらえない
他の作品レベルが高くて埋もれてしまう
もっと手軽な遊びに人材が流れる
宣伝が難しい
ニュースサイトが停止してアクセスが減る
宣伝の仕方がわからない
興味深かったのは,講演者が口をそろえて「最近ではゲームを作るハードルが高くなっている」と述べていることだ。ここには,二つのハードルが存在している。
一つめのハードルは,ゲームを作る技術である。(中略)現状ではOSやハードウェアといったPC環境の複雑度が飛躍的に増大し,なにより,それらの技術が更新される頻度が著しくなっている。扱いやすい高級言語も出てきてはいるが,サンデープログラマーとして趣味でゲームを作るといった行為は難しくなった。
もう一つのハードルは,ゲームそのものだ。近年,同人/フリーゲームのレベルは,とくに先端部分において非常に向上している。また,いうまでもなくコンシューマー/PCゲームの進歩は日進月歩そのものだ。
これにより,いざ「ゲームを作ろう」という場面において,いきなり高望みをするケースが増えている。それほどでなくとも,「ほかのゲームが標準的に備えている機能くらい持たせたい」と思ったとき,それが意外と高度な技術を要求する場合も多い。
同様に,プログラミング以外の部分,例えばゲームのコンセプトデザインや,実際のレベルデザインにおいて,想像以上に高度な技術の要求がなされる場合もある。この場合,企画はごく抽象的な段階で頓挫しかねない。
耳が痛いぞ、いろんな意味で。