『さよならの朝に約束の花をかざろう』自体がシナリオが最初から泣かせに来るシナリオなのは理解してたのですが、あまりに琴線に触れるネタだった為に、もうやられっぱなしでしたが、ジークスシステムの仮閉鎖についてのご連絡とお礼も含めていろいろ語っておきたいと思います。
イオルフという10代で成長が止まる長命の民、数百年の寿命を持つが故に、”別れの一族”と呼ばれる…族長の『外に出たら人を愛してはいけない』、愛してしまったら本当に一人ぼっちになってしまう…しかし、外界で子供を育て成長を見守り母であろうとする…泣くなという方が無理ではあるのですが、設定がまんまエルフですので、たぶん他の人の視点と多分違った視点で物語を見てたと思います。
ロールプレイ上、イオルフのモブの一人くらいには感情移入しかかってしまっていました、かなりヤバい傾向です。
昭和時代からの運営ですから平成だけでも31年ですから、運営期間は休眠期間も長いですが、30年以上の長期運営となり、ゲーム内時間も数百年と、イオルフ、エルフとして長時間冒険者の物語を見てきた為、殆ど長老視点で物語をどちらも見てしまった感があります。
それはそれで普通の人は体験できない貴重な経験なんだろうなと思ってもおります。
数百人、数千人の冒険者の物語、生と死…それは緩やかな停止をもってすべてを忘れ去られる事で完全な死となる世界の管理者、冒険者を記憶を綴るものとして、この作品はちょっと違った視点で見ていたのでしょうが、それぞれの参加者、冒険者が完成しない、あるいはその生ある限り織り上げた、冒険者の数だけある織物は、それぞれが冒険者の接する数だけの縦糸と様々なつながりと事件で組み合わさった横糸が、本当に冒険者の数だけ物語を織り上げました。
その貴重な数千人分のデータは保管してありますが、こちらで偶にログ確認すると本当に今でも泣けてくる物語が沢山あります。
このまま消失しましたで終わらせるのは勿体ないですが、同時にそれぞれの物語は、参加者が演じた冒険者の数だけ存在するものですし、その人だけの物語だとも思います。
今回、このタイミングで仮閉鎖となり、昭和、平成、令和と三時代を経由した物語は一度、次の形にできるかどうか、再調整となります。
再び、お会いできるかどうかは確約はできませんが、冒険者の物語を何らかの形で残したいとは思っています。
これまで本当に物語にお付き合い頂きありがとうございました、そして、もし機会があれば、もう一つの物語の続きを描く機会があればお付き合いいただければと思います。
さて、話は戻りますが、『さよならの朝に約束の花をかざろう』は本当に美しい物語です、この物語を生み出された方の幾人かが事件に巻き込まれた件は本当に残念でなりません、物語を記し残し、表現する事に今回はいろいろと考えさせられることがあまりに多すぎました、作品として本当に良い作品だと思いますので、母と子の愛について、定命と長命の者の物語として、そして物語そのものの表現について、その物語を生み出すものについていろいろ考えさせられる作品となってしまいました。
もし、機会がございましたら、ご視聴されることをお勧め致します。
この作品の制作に関わった京アニのスタッフの幾名がお亡くなりになりました。
スタッフのご冥福と、治療を受けている方々の回復を切に祈ります。