政治の話は、大抵炎上するので書きたくないのですが、近年稀に見る将来への悪法、恐らくこれから生きる労働者の過労死が黙殺される奴隷社会への移行が進む状況の為、後日ゆっくり茹でられる蛙となるだろう若い世代達が後で気づく事になる大手有名企業のブラック体質からの脱出の難しさについて自業自得を言うにはあまりに悲惨すぎるので書いておきます。
正直、冷静になれば、過労自殺する前に転職や無職になっても逃げだすべきなのです、命があれば人生大儲けなのです。
これはいじめにも言えます、逃げ出す事は恥ではありません。
『逃げる事は恥だが役に立つ』とも言いますが*1、逃げられた側は相当に自分を正当化する為に、恥だのなんだの、三年は同じ会社にいろだの、ここで勤まらないならどこに行っても同じ等言いますが、企業は転職・流出分の人材は最初から計算して採用しますので、貴方が辞めても大手企業の場合はその分計算に入っています、心配はいりません。*2
経営者の多くは、ブラック企業体質になっている企業の場合はサイコパス傾向にありますから、貴方の感じる罪悪感を経営側は感じていません。
この差が、前線に立つ消耗使い捨て側である労働者側と、定年逃げ切り側の管理職とサイコパス経営者の感覚の差が、不幸な過労自殺へとつなげています。
同時に転職の多くは、現在の将来年収をそのようなブラック企業からの逃げ出しでの転職の場合は、大抵の場合は大きく下げてしまいます。
転職によって契約社員や派遣労働者へ落ちてしまう場合は、ブラック企業から、更にブラック企業へのループという悪循環が怖くて転職できず逃げ道を選べず自殺に至る場合もあります。
何故、40代男性以降の自殺者が急に増えるのか、過労自殺ではなく、逃げ出したとして職を失い、あるいは前職よりも待遇が悪化し将来を見失っての自殺もまた、逃げ出した後の結果に繋がっているのもまた事実です。
それを理解している故に、転職を恐れ、自分の社会的ステータスを失うのを恐れ、また環境自体が極端に劣悪故に、過労自殺しか選べない精神状態になっている故に自殺してしまうのは、極限環境を経験しないとなかなか理解できません、多くの方は経験していないからこの辺の感覚は理解しにくいと思います。
過労自殺に至る程の精神状態だと既に転職するという選択肢よりも明日を生き延びる、睡眠時間をより多く取る方法を見つける事すらできずに、冷静な判断能力を失っている状態というのは殆どの人が経験したことがないと思われるからです。
（過労自殺から辛うじて脱出できた人でないとわかりませんし、そういう状況だと脱出できなければ自殺してますし、生還した人もなかなか口を開く事は少ないでしょうし…この辺を書くと炎上する事も多いですからね）
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転職すると給料は下がるのか
さて、重要な事なのでここまでが前置きです。
多くの社会的ステータスを捨てても生きてた方が得だったと思えるかどうかは、企業に夢や理想を持って入社した人程抜け出せなくなります、それは苦労して入社した会社が自分を殺しに来る会社だと理解してしまうと、そこに騙されて入ってしまった自分を認められない心理と、それ以前に転職をアクションとして行えない程、過酷な状況の為、悪循環がどんどん進んでいく為です、結果論ですし、企業側も逃がした魚は大きいとも言えますが、なかなか逃げ出す環境と心理状態を企業側は作らせません、結果、鬱病で壊れるか、過労自殺で死亡するかの選択となります。
冷静な判断ができるなら、この時点以前に転職や退職を選べている筈なのですが、長時間労働と残業、サービス残業による連続した睡眠不足から冷静な判断力を失っている為、発作的な自殺へと至ります。
裁量労働制は、自己管理すべき状況の為、例え企業がそのような極悪環境に追い込んだとしても、過労死を認めにくくなります、今回の、裁量労働制の波及は、すでにＩＴ企業で起きている裁量労働制の悪循環を多くのこれから社会へ巣立っていく若者を殺していく事になります。
今回は有名企業で過労自殺で企業全体が残業体質であった事が露呈した企業が多数ありますが、同時に過労自殺認定で多くのコストを企業は支払う事になります、裁量労働制はこれを減らすことができる企業側の制度であって、裁量労働制は労働者側の制度ではありません（裁量権が労働側が得られる事がほとんどありえないのと、有給取得が50％台である日本の労働側の体質から、裁量労働制が実際には機能しない企業体質で無理な導入を行おうとしているのが明らかな為です、有給取得が90％台以上でないかぎり、裁量労働制は、労働者側が裁量を行使できる体制はできていないのを証明しているようなものですから）
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裁量労働制の２８歳過労死 制度適用後すぐ３６時間勤務：朝日新聞デジタル
これから先、多くの企業は裁量労働制を選択していくでしょう、そしてその企業を選んだのも労働者であり、裁量労働制で、自分の裁量権を行使できなかったのも労働者です、そしてそう追い込むのは経営者で、過労自殺しても、過労認定はされにくくなり、企業はコストを低減できます。
本来はそのような企業からは逃げ出すべきですし、多くの目端の利く人は逃げ出せます、しかし、責任感や転職による収入減や社会的ステータスを失う事を恐れる人は躊躇したり、すでに過労死状態までの睡眠不足から冷静な判断すらできない状況からの自殺や鬱で壊れる事になります。
そして、皮肉な事に、求人倍率が上がり、就職が厳しかった就職氷河期よりも好環境になったと喜び若者が支持している政党がこの裁量労働制の拡大を勧めようとしているという現状です。
尚、裁量労働制自体は、決して悪い制度ではありません、道具と同じで、使う（使わせる）側に悪意がある為に、多くの悲劇が起こるものです。極論すれば、包丁で殺人が起こるから包丁はこの世に存在してはいけない…裁量労働制自体を悪魔の所業としてしまうのは本来間違いですが、料理人よりも、快楽殺人者の方が多いソドムの街…みたいな世界に日本もなってしまうのでしょうかね… むせそうな世界です。
関係ないものから見れば、喜劇ですが、その状況に追い込まれた人にとっては地獄以外のなにものでもないでしょう。
これを企業を選び間違った自己責任というにはあまりに不憫なのではないでしょうか？
…しかし、これを正す方法は既にないのです*3、若者達が自分で選んだ政党、あるいは政治を軽視して投票に行かなかった人達が受けなければならない結果なのですから…
政治を軽視した結果は、結果的に自分達に跳ね返ってきます、ただ、それが自分に跳ね返るかどうかは大抵は弱い立場の人達を狙い撃つのが常道だったりもします。
学校では教えてくれませんが、どのような状況でも生き抜く方法を多く学んでおくべきです。
…というか教育の現場自体が、悪質な裁量労働制のモデルケースと言えるんですけどね。*4
学校の先生はずっと前から裁量労働制…みたいなもんだ - みんなどこか変わってるから大丈夫
なので、学校の先生のような時間外労働の無報酬を強制される世界がこの先、自分の職場にもやってくると考えると、その危険性は理解しやすいかもしれません。
大企業の肩書を失って収入も激減して嘆かないのは嘘になるだろうけど、それで過労死したらどうしようもありません。
過労死を身近に見て思いますが、その周囲の家族にもその後にも多くの影響を与えます
周囲は、あの時、こうしていればと悔やむ事になります、前兆や予兆への気づき、声掛け、そして自分自身の気づきは本当に大切なのです。
不幸は企業*5以外は望んでいないのですから…。
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違法になるなら、合法な制度の抜け穴を作ろうという話なので、ちゃんと逃げないと企業は本気で殺しに来ますよ…。
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…笑い飛ばせない人は… とりあえず睡眠をとりましょう…。
*1:ドラマのタイトルだけど、実際名言だとは思う ほんとあらゆる事において責任をかぶせるのが好きな島国根性の国民性だから、ついつい皆、頑張ってしまうし、逃げるのは恥と思ってしまう、ただ、それを悪用して儲けようと思っているサイコパスも世の中一杯いるんだと、企業を多く知れば知る程気づく事になるんだけど、多くの人は転職しなければ一生知ることもない世界だったりもする。その差が、過労死を呼んだりもする 比べる先を知らないから ただ、逆にホワイト企業なのに超絶ブラックだと思い込んで転職して地獄を見るような人やホワイト企業で悪態付きながら仕事をする人もいる、上には上、下には下がどこまでも続いているけれど、それを殆どの人は自分の視線で見える範囲を『一般的、日常、普通』と思うので、ある企業の常識は、他所で非常識ということは結構ある
*2:単に人事採用担当者が、そのような人材を採用した責任を問われ自己評価が下がるのでブチ切れているだけの話です…なのでそう簡単に潰れないような人材を入れるために圧迫面接をしたりするわけですから 圧迫面接は、そういう採用側の自分の身を守る意味合いもありますので、そういう側面を持つ会社だと思って受け流すのが得策です、そこで折り合わないなら、そういうアプローチをわざわざしてくれる会社なのですから、無理に入るべきではないでしょう
*3:なぜなら既にＩＴ業界は導入済みで阿鼻叫喚状態ですし、それが他の業種にも拡大波及するというだけの話なのですから…
*4:教える側が悪意のある裁量労働制状態でサービス残業状態で社会に対しての夢や理想を語っても説得力は全くないでしょうし、寧ろ社会の厳しさと死ぬまで働けという現実を体現している状態で、学生達が夢や希望を抱けという方が無理な話なのかもしれません
*5:従業員の過労死コスト軽視の方法を盛り込むという事が本音ですので
