NEWs保存道場 ファミコンのⅡコンにマイクが採用された理由
STARTとSELECTのボタンをつけるより、マイクの方が断然安かったから。
<中略>
ファミコンのカラーになったアズキ色は、この色のプラスチックが一番安かったから。
6502カスタムなんていう日本じゃまったくなじみの無いCPUになったのは、
これを作ったリコーが販売に失敗して倉庫に山積されてたから(買い叩いたわけだ)。
<中略>
しかしノッペラボウはいかにも安っぽい。安いのはいいが安っぽいのはいけない。
そこで、50円未満の予算で調べたところ、マイクは30円だった。圧倒的に安い。
(このへんの数字はちょっと記憶に自信が無いが、だいたい似たような値段だった)将来的にどんな役に立つのかは知らないが、何かの役には立つだろう。
LSIの開発で重要な鍵はCPUの選択だった。当初の任天堂社内の意見は,業務用で慣
れていたZ80以外考えられないというものだった。ところがリコーからは,同社がライセンス権を持つ米Rockwell社の6502を薦められた。リ
コーは,6502を使えばチップ面積はZ80の1/4になり,残り3/4に好きな回路を入れられると
任天堂に説明した。(1)価格を下げるにはチップ面積が小さいほうが望ましい,(2)他社から真似をされない
ためには国内であまり普及していないアーキテクチャのほうがよい,という2点を考慮し,
6502を採用することを上村は決断する。実際,玩具メーカ他社がファミコンのCPUを突き
止めるには,発売後1年程度の時間が必要だったという。
これが採用されなければバンゲリング・ベイはもっと味気ないものになっていのか…。