劇的3時間SHOW:『咲-Saki-』『鋼の錬金術師』の田口浩司プロデューサーが語る、儲かるアニメの作り方 (1/6) - ITmedia ビジネスオンライン
商売の基本なのですが「魚のいない所でいくら釣り糸を垂らしても魚は釣れません」ということに尽きると思います。
私たちが出版社として見えているお客さんというのが、この4つです。さきほど言った魚ですね、悪く言えば。さらに魚を引っ掛けるためには、ルアーを選んで、魚が食いつくような動きをしなければいけません。ですから、まず魚のいるところを探す(ウケるジャンルを探す)、次にその魚が好きそうなルアーを決める(作品を決める)、3つ目としてそのルアーをいかに魚が食いつくように動かすか(アニメスタジオを選ぶ)ということが大事だと思います。
ルアーで説明しているけれど、トロール漁船が魚群レーダーで釣り上げているようなものかもしれないけど、それでも船頭の采配の差、漁獲の差は出る。
魚がいるからと群がってしまう例もあるし…魚がいても常に流動するから、どう追い網を仕掛けるかで漁獲は雲泥の差になってしまう。
そしてまたこの魚が馬鹿なのか狡猾なのか、何考えているのかよくわからん魚なんだけどね。*1
ヒットさせられる人達ってのはどこをどう読むのか…。
30代から40代の世代が昔から見てきたスポ根ものを今風の設定、つまり美少女キャラに置き換えただけの物語だから(当たる)と言っても過言ではないと思います。
全米で一番売れたコミックは『鋼の錬金術師』と『NARUTO』だったんです。でも、売れる部数は日本の20分の1から10分の1ぐらいでした。
「これは何でだろうか?」と考えました。1つには、印刷物ですから刷り部数が少ないと単価が高くなってしまうということがある。米国のコミックは大体、8ドル99セント〜12ドル99セントなんです。2つ目に、子どもにあまりお金を持たせないということがあります。あっちの方がお小遣いが少ないんです。3つ目は場所的な問題です。東京周辺に住んでいる方は自転車で自宅近くを回れば3軒ぐらい本屋がありますよね。向こうはないんです。週末にショッピングモールに親と一緒に行って初めて買い物ができる。そんな環境があるので、テレビアニメが非常に人気があっても、商品を買うまでに中々いかないという問題が起きています。
『月刊少年ガンガン』は赤字なのか…。
エニックスお家騒動 - Wikipedia
*1:勿論、分析している人も、動向を理解している人もいる、購買層の方はそれぞれに理由も欲しくなる理由も当然ある、けれど、もし、簡単に読みきれるなら、どの作品も大ヒットな筈だし、でも、そうはならない