灯油感覚でガソリンを買いだめし個人で備蓄しようとする輩が出てくることが懸念されるが、「ガソリンの備蓄ダメ絶対」である。ガソリンは灯油と異なり金属性の容器に保存しなければならない。灯油ストーブを扱う感覚でガソリンを扱うとえらい目にあう。
品名 沸点 引火点 指定数量
ガソリン 30〜220℃ −40℃以下 200L
灯油 150〜320℃ 40℃ 1000Lガソリンは沸点の低い成分なら、常温程度で蒸発するのでポリタンクに保存すると膨れてしまい大変危険。また、火を近づければ燃える温度である引火点も−40℃以下と非常に低いので、冬でも静電気程度で引火してします。一方灯油は沸点も高く、引火点も40℃であるからガソリンに比べると安全。常温ならば引火することは先ず無い。ただ灯油に火がつき難いのは確かですが、ライター等で炙っていたら引火点である40℃を越えるので気をつけましょう。
指定数量は、消防法が定める量で大雑把に書くと指定数量以上の危険物を扱う場合は個人で自由に扱ってはいけませんという感じ。だから、ガソリン車の燃料タンクで200L以上はありえません。
http://www.city.saitama.jp/www/contents/1207029905736/index.html
ガソリン40リットル(個人の住居での場合は100リットル)又は
軽油200リットル(個人の住居での場合は500リットル)以上を貯蔵する場合は、消防法令上届出が必要であること。
http://sankei.jp.msn.com/life/trend/080331/trd0803311358012-n1.htm
購入する際は「火気厳禁」の表示がある金属容器が必要で、200リットルを上回るガソリンを購入するには許可が必要だ。これらに違反すると、「1年以下の懲役」または「100万円以下の罰金」に処される。また、消防法に適合しない容器への給油は「3カ月以下の懲役」か「30万円以下の罰金」となる。
ポリタンクでの貯蔵は、非常に危険です、車の爆発炎上を自宅で起こす可能性があります、車のタンクと貯蔵は同じ事になります。
専用の鉄容器以外では、内部のガス圧の調整が出来ず、ポリタンク等では膨らみポリタンク破損から発する爆発の危険性が高くなります。
また、鉄容器の保管の場合、常にガソリンを入れておかないと内部が錆びる為、鉄容器も長期保管向きではありません。*1
今回の為だけに、買い溜めするのは、お買い得とはいえませんので、今回のお得な節約方法は、再値上げ前に給油するあたりがベストな選択でしょう。
危険物資格を持ち、専用の貯油槽でも持っているなら別(農家さんとかはいますけどね)ですけどね。
そういう意味では、今回の値下げは農家さんや貯油槽を持っている会社には恵みの油となるかもしれませんけども。
*1:あくまで携行用に設計されています