https://www.bcnretail.com/market/detail/20200911_190725.html
今回、対応が遅いのはドコモ、地方銀行共に、手数料を得る現行顧客からの手数料収入を捨てたくない足掻きがあります。
しかし、逆に、それ以外の顧客の口座廃止、資金移動(つまりは取り付け騒ぎ)へと発展するのを恐れた銀行は手数料より、口座を廃止される損失の方が大きいと判断した銀行はドコモ側を切って、自社キャシユレスサービスに乗り換えて貰って安全性を誇示した方が得と判断した模様です。
折しも、行政の対応が遅すぎでマイナンバーカードの発行が遅れまくり、多くのマイナンバーカードが届いてどのキャシユレスサービスにしようか選ぶこのタイミングは狙ったかのようです。
マイナンバー7月申請の人でようやく届き始めてる有り様でスタートダッシュで見事に転けた感じです。
本当にキャシユレス顧客をドコモから奪うように発生したこの事件、他のキャシユレス業者にとってはたなぼたですから、さっさと犯人を捕まえて真相がわからないとどんどんドコモと地方銀行の顧客流出へと繋がって行きそうな大事件となってしまいました。
本当の真相は何処にあるのでしょうか?
恐らくは反社会的組織も関わっているなら、かなり根が深い事になりますし、逮捕できないなら、やはり個人情報を特定出来ないほど杜撰な情報管理、セキュリティと言うことになりますから、犯人逮捕、それよりもまず、これ以上の顧客被害者を発生させない対策、そして、この事態にどの銀行がどう対応を取れたのかが今後の地方銀行の生き残りの試金石となりかねません。
以外と地方銀行はこの問題を軽視してるようなきがしますが、取り付け騒ぎで地方銀行がぶっ飛んだ例は過去、噂だけで飛んだ例を資本家は知ってますから、大口顧客ほど対応、資金移動が早いと言うことを軽視するのは、とても危険に思います。
今回の一件は、とにかく犯人逮捕(誤認逮捕は更にヤバイですが)して、事件の全容と海外組織の黒幕がどこかでまで探り出さないと再発しそうな気もします。
ネットワーク犯罪は、乗っ取ったPCから犯罪を行う場合が多く、踏み込んで取り押さえたら、乗っ取られたPCの所有者を犯人と思い込み、誤認逮捕して警察のネットワーク犯罪の知識の無さに信用ががた落ちとなった例もあります。
尤も、殆どの警察職員が、日毎に手口が巧妙化するクラッキング技術に精通している方が寧ろ不可能なので、警察も被害者も明後日の方向に問題が複雑化して犯人が逃げおおせてしまう事だけは避けなければなりません。
もっとも、捨てメールで口座を作れて、本人確認しないドコモはセキュリティを軽視し過ぎたことは明らかですし、それを顧客の責任として押し付けた事は、今後の顧客離れに繋がるのは覚悟するしかないでしょう。
信用は失うのはこのように一瞬ですが、積み上げるのは本当に大変ですから…。