オンラインゲームにも通じる? トレーディングカードゲームビジネスの今。木谷氏に聞く,コンテンツビジネス最前線 - 4Gamer.net
ええ。これは私がよく喩えとして話していることなのですが,今のコンピュータゲーム産業……中でも据え置き型ゲーム機の作品っていうのは,私には「恐竜」に見えるんですよね。生存競争/進化の課程で,どんどん強力な武器や体格を獲得していくんだけど,それを維持するために沢山食べ物を食べなくちゃいけないだとか,“生きること自体の効率”がどんどん非効率的になっていってる。
で,恐竜というのは,ある日訪れた「寒冷期で食べ物が少なくなりました」みたいな状況に対応できず,パタパタっと絶滅してしまったわけですよね。これって,今のゲーム産業の状況に凄いダブって見えるというか。私もいくつかのゲーム会社さんとは深いお付き合いをさせて頂いておりますが,やはり皆さん,そうした状況に危機感を抱いていらっしゃると思うんです。
(中略)
そうですね。
まぁただ,例えば,大きなティラノサウルスみたいな恐竜と,その辺を這いずり回っているネズミを並べて見せて,「どっちが進化の課程で上だと思いますか?」って聞いたら,やっぱり「恐竜だ」って言う人は多いと思うんですよね。だって,そっちの方が大きくて強そうですから。
ゲームにしても,最新のゲーム機などの凄い映像の作品と紙で出来たカードゲームを比べたら,最新のゲーム機の作品の方が「上」だと感じてしまうのが自然だとは思います。でも,私はそうじゃないと思うんですよね。
TCGのカードは金本位制を捨てた今の日本を含む紙幣に似ている。価値が続くと信じてメーカーがそれを維持して購入者もその価値を信じ続ければ価値を持ち続ける。
しかし、一度その約束が守られなくなったら只の紙くずとなる。TCGのカードでは物は買えないけどね。
ブームが終わったTCGのカードはジンバブエドルのような扱いとなる。*1
ギャザを思い出すなぁ…。*2
*1:子供がダンボール一箱分のTCGのカードを持ち込んでカード買取ショップの店員が一言、普通のカードはどれだけあってもダメですよ…と、それを買わせてしまう親もどうかとは思うけど…。
*2:一時的な付加価値を購買層に信じてもらってお金に換えてしまうのは寧ろ、ホリエモンの手法に近いけど方法としては間違ってはいない。その価値を信じた人の問題だから
*3:ビックリマンチョコから続く(それ以前からあるけど)付加価値を創生して社会現象になるようなブームを起こす商法には子供がレア品の為に巨額をつぎ込む方向性があるので、私はネガティブ思考であまり良い評価を出さない点を付記しておきます。…あんまり子供によくないと思うんで…三国志対戦で数十万使ったり、MMOもアイテム課金で数十万使わせる事で収益の効率上げていたりしますし…課金方向としては間違っていないとは思うんですけどね。