コンビニ。バブル後の夢を食らって - 深町秋生の序二段日記
コンビニ経営含めてフランチャイズの多くは胴元は出店させる時点で巨額の保証金という形で利益を上げられるのでその後、店主がどうなろうと損失は出ない仕組みになってるのが多いです。
立地含めていろいろ条件がありますが、とある県のコンビニで一番売れているところは、競合がなく周囲にそのコンビニ以外は商店も殆どなく定時でしまってしまうキャンプ地の横にあるコンビニ店なのですが、競合ができれば共倒れというか僻地過ぎてなり手がいないというのが微妙な勢力関係になっているようです。(元々商店だったのをコンビニ化でさらに僻地のしがらみで他所から参入できないってのも強みなのでしょう)
そんな絶妙な条件でもなければ経営は厳しいと思われます。
速水さんの「自分探しが止まらない」でも語られたことだが、戦後は個人というものがことさら大事だと喧伝された時代であったと思う。べつにそれはすばらしいことであって、私自身もごりごりの個人主義ではあるのだけれど、「個というものはすばらしい」とむやみに謳うだけで、個人が防衛する手段については誰も教えてはくれない無責任な時代だとも思う。けっきょく個と個が分断され、巧みに収奪される魔の世界に突入しただけだったのではないかと。個人主義の完敗である。だからこそファシズムが台頭してくる……とかじつに短絡的に考えたりするがそれはまた別の話。今回はそうした日本型経営崩壊後の人々の夢を食らうおそろしい巨象の話をしてみた。おすすめである。もし知り合いに「おれも起業して一国一城の主!」と能天気に考える人がいたら、本書をプレゼントしたほうがいい。とくに赤と緑のラインが入った小売店を営みたいと言い出したときは……。
http://d.hatena.ne.jp/nakamurabashi/20091227/1261924397
普通の学校では経営やお金については教えないし、誰かを騙す悪いこと程儲かるという構図になっているとも思います。*1正直に商売すると儲からない*2(その搾取の先は一体どうなっているのか…これを知ると面白くもありますが、知らない所で様々な搾取の構図が作り上げられている事がわかると思います、そうでないと企業は大きく成長できない…とは思いたくないですが楽して儲かる方法を逃す事は経営者は皆しないでしょう、それは誰かから搾取すること、その道の踏み外しが明るみに出る頃にはどれだけの利益と悲劇が生み出されているのか…将来的に不足するのがわかりきっていたのに繰り越せず無駄遣いして年度内に消化してしまう年金の構図とか、天下り先の公益法人や広告業界含めて様々な利益の構図は調べれば調べるほど様々な図式がくみ上げられてる事を知ることができます。)
*1:だからこそ皆、手を染めてしまいますが、結果的にはそのような体質は内部の問題も多く内部告発から発覚し全てを失う事が多いですが…
*2:只、本当に高度な詐欺師になると、それが本人が死ぬまで真実を墓場まで持っていくならそれは、本当の善意と変わらない場合があります、喩え嘘で塗り固められたものであっても、それが最後まで機能すれば嘘は嘘でなくなる、現在流通している金本位制を捨てた貨幣経済に成り立っている市場は巨大な嘘で回っているとも言えますし。只、その嘘が嘘と理解されてしまうと大恐慌となってしまいます。ライブドア株による錬金術の失敗なども嘘を回しきれなくなった結果です、実体のない数字に価値を見せかける手法はエコ市場や、二酸化炭素排出取引などに今後見ることができるでしょう。