(D&DなどのTRPGは)鈴木氏は最も革命的だったのは別の点だと指摘する。それは、プレーヤー全員がすべてのルールを覚える必要はなく、理解する必要があるのは「ゲームそのものの進行を行うゲームマスターだけでよい」という点だ。
(中略)
ゲームマスターでないプレーヤーは、最低限のルールさえ理解していればゲームを遊ぶことができる。複雑化したルールを、全員が気にしなくてもいい「ルールの隠蔽化」が行われたのである。
鈴木氏は現在、今秋に発売予定の「門星明華学園 The Makers Academy」というテーブルトークRPGをデザイン中だ。発売に向けて、テストプレーと調整を繰り返している。モンスターメーカーのシステムを使い、「ハリー・ポッター」のような学園を舞台に、「ごくせん」のオチこぼれたちをプレーヤーが演じるようなゲームという。通常のテーブルトークRPGと違いシステムは簡素で、「プレーヤーが自由に物語を紡ぎながら、大笑いして遊べるゲームに仕上げる」と語っている。