ジークス島戦記ロストクロニクル

最近は軍事や時事関連多いですが、別の世界線の話と言うことになってるので本気になさらず(念のため ※TRPG用資料で判定処理の為)

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  ジークス島戦記ロストクロニクルって?

 SOS2(スクリプトオブサーガ)というブラウザRPGを、『時間が合わない、時間が取れない、メンバーがいない』等、TRPGを遊ぶになかなか条件がそろわない人、そして、TRPGって何?という方まで、

『冒険者になりきって冒険世界を楽しもう!』という趣旨で展開されるファンタジーRPGシステムです。 ALFRED-SYSTEM自体は、その時代の可能なメディアでファンタジー世界を構築して楽しもうという趣旨で運営されるゲームシステムです。  ジークス島戦記自体は、多くの媒体で遊ばれましたが、CGIで運営されるのが、ロストクロニクルとなります。

参加料金はありません、『他の参加者と協調して楽しむ事ができる事が参加資格』、
趣味で運営しておりますので、同じ卓に集まった仲間とわいわいやれる場所を提供できればいいなと思っております。

もちろん、遊ぶにはお互いが楽しむ為の礼儀やマナーは身につけてね? ジークス島戦記ロストクロニクル

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遥か昔から戦いは続いていた…。もうその戦争の発端など忘れられて久しい。

人々は既に戦いに疲れ果てていた、どちらも明確な勝利への手がかりを模索し、各陣営は無分別に供給される兵器産業の利益主義に傾いた新兵器の投入により幾度かの戦術的勝利はものにする事はあったが、ついに対立陣営の完全殲滅には至らなかった。

戦いは膠着状態に陥り、各陣営の人口は減少する一方だった。

人々は、この戦いを眺め、ある者は戦火に身を投じ、ある者は理想に燃え果敢に対立陣営に挑み玉砕した…そして更にその各陣営の溝は深くなっていく。

兵器産業は戦いとは別の場所から、戦いを眺めていた。
各陣営自体兵器産業にとっては『顧客』でしかない、どの陣営が勝利しようと、利益の確保が最優先である。
より大きな利益、確実に得られる収益、兵器産業を維持するには莫大な費用が必要だ、全体としてみれば一地方紛争に過ぎない戦いが、各陣営には最大の命題に見えた何かすら、彼らにとっては収益を得る一手段に過ぎなかった。
兵器産業にも、心ある者は居たのかもしれない、兵器は人を殺す為にあるもの、作られれば必ず使われる。それをわかっていながら、科学者や研究者はそれを作らずにはいられなかった。
状況を打開させる最終兵器、兵器産業にも多くのライバル企業があり、技術者には様々な命題や理想、目的…そしてシビアな現実もあった。
そして、次々と送り込まれる海外からの援助物資と研究開発によって、対立陣営に兵器は供給され戦いは永遠に続くかと思われた。

戦いが日常化し、戦場が日常となったなか、銃弾を掻い潜り多くの英雄が登場した、そしてその影には銃弾に倒れる兵士の幾千の姿も共にあった。
混沌とした中で、英雄はそれぞれの陣営にとってカリスマであり戦局を打開してくれる救世主に見えたかもしれない。

だが、戦いは各陣営の思惑とは別の所で推移していた、既に各陣営の参謀からは国土と市民の疲弊による作戦遂行能力に危惧は叫ばれていたが、これ以上この戦いに利潤が得られないと予測した兵器産業の対応はより新たに利益を得られる市場へと矛先を変えた。

戦いの方法自体が変わり始めていた。多くの市民は理想や未来をこの戦いに求めてはいなかったのだ、戦いに疲れていたのかもしれない…いや、それ以上に、時代が新たな戦い方を求めていたのかもしれない。
既に老兵が戦場から少しづつ消え去ろうとしていた。

瞬く間に世界は兵器産業と新勢力の台頭に蹂躙された。いや、人々が新しい勢力を受け入れる事に躊躇は必要なかったのだ。
各陣営は危惧した、戦いそのものの理想や信念以前に、自分達の陣営そのものが瓦解する恐れすらあった。
戦いは迷走し、そして人々から忘れ去られようとしていた。

老兵は当時を振り返り語る。「冬の時代が来た」と…。

ある者は、掌を返したように陣営への武器供給を止めた兵器産業を呪い、またある者は、新たなる新勢力に迎合した。ある者は、この状況を打開する為に対立陣営との融和を説く者もいた。
冬の先に春が訪れる可能性をその当時確実に信じられる者はそう多くはなかったのだ。

当時、未来を予測してか、あるいは苦し紛れに叫ぶ者もいた。
「再び彼らはこの地に帰ってくると!」
また、ある者は、
「大勢に迎合する事が戦いではない、われわれには信念がある!」
ともかく、各陣営の戦力は低下し、新勢力の台頭の前に屈することとなった。

それが敗北であるかどうかは、後の歴史家の評することとなるだろう。

海外の補給物資が兵器産業から入手不能となった事で少数派ではあったが、過去から続けられていた自ら海外から新技術を解読する事を行う事を再び再開するものもいた。
だが、それが時代を変える力となるにはあまりに小さかった。

冬の時代…だが、それは、多くの者にとっては、新たな時代の到来であった。
ひとつの終焉は、ひとつの始まりであり、終焉を嘆く者は、その陣営を生きる糧と信じるものだけであったのだ。

だが、新勢力の台頭が強まると共に、忘れ去られていた何かを再び求める者達がレジスタンス活動…いや、己の道を他を省みることなく貫く者達もいた。
そして、兵器産業にも、戦火に焼かれた国土に再び国民を呼び戻すべく、あるいは、焦土とかし各兵器産業が利潤を得られないと思う先にこそ、利潤を作る事ができると考えたのか、静かにそして確実に新たな戦いの準備は行われていたのだ。

そして、冬を嘆く司令官・参謀の中に、彗星のごとく現れた者達がいる。
既にその規模も戦域も縮小されたその戦いに電撃戦のごとく勝利し続けた猛将、知略に満ちた智将、参謀達が冬の時代、苦しい状況を変えてくれると、荒れ果てた国土に残った市民達もその言葉に魅了された。

そしてそれこそが新たな弾圧と戦いの歴史の始まりであった。
もっともそれは遥か過去からの繰り返しに過ぎなかったが…。

再び焦土の中から兵器産業からの兵器の供給が行われ、戦いが本格化し始めた時、多くの者は戦いが過去とは変わっている事に気づいた者も多かった、より小規模となった戦場に対応する為に、兵器はさらに進化…あるいは退化したと受け止める者もいた。

「もはや、この武器を使う事は戦いに値しない!」そう武器を投げ捨てる者もいた。
兵器産業のこの暴挙を嘆く者もいた。

だが、多くの兵士の言葉はこうであった。
「兵士は与えられた武器を使いこなしてこそ兵士だ…」と。

新たな兵士達と兵器の投入により、戦いは新たな局面を迎える…だが、冬の時代を耐えてきた者達には、新たな戦局の拡大は歓迎であったが、望んでいた兵器の供給ではありえなかった…だが…彼らが待ち望んでいた海外の最終兵器の完成が間近に迫っていたのだ。

その新兵器は、古から伝えられる伝説の巨竜の称号で呼ばれた。
戦線に投入から数週間で、戦域図は塗り替えられた。

多くの老兵はそれを古くから使い慣れた武器のように使いこなす事が可能であった。
そして、再び戦いは膠着状態へと突入する。

戦いは未だ続いている、既に老兵も去り、もはやその戦いの発端や目的や理由もわからなくなっている。
新兵器はこれからも投入されるだろう、そして新たな陣営の出現も予見される。
戦いはこれから先どこへ向かうのだろうか?

それは後世の歴史家に委ねられる事柄なのかもしれない。
だが、戦いは今、そこにある。
その戦場を駆け抜ける兵士達がそこにいる。
銃弾に傷つき、倒れていく兵士達がこの瞬間にもいる。

忘れてはならない、冬の時代も、そして遥か昔からの戦いも、その根幹に潜む闇の意味を…
それを忘れた時、再び戦いは更なる混迷へと導かれるだろう。

平和を戦時に唱えることは、殆ど効果はないのかもしれない。
だが、それでも敢えて声を大にして叫びたい。
人々が望んでいるのは武器そのものでも、各陣営の勝利でもない。

兵士が共に戦い、そして共に戦友を誇れることのできる場所であると。
いつか、兵士のなかからこの戦いの本当の意味を見つけ出し、平和を導きだしてくれる事を祈る。
もはや、それは老兵にはできぬ叶わぬ夢であろうから…。

                     『ある老兵の戦場に残された手記』より


※この文章はフィクションであり、実在の人物・団体・企業等とは一切関係ありません。